望月がプロ初勝利 DeNAに6年連続勝ち越し決定
「阪神8-0DeNA」(22日、京セラドーム大阪)
阪神がDeNAに大勝し、今季5度目の同一カード3連戦3連勝。3位とのゲーム差を3・5まで縮めた。先発の望月が6回3安打無失点。4年目、通算42試合目の登板で、うれしいプロ初勝利を手にした。
試合は三回に動いた。この回、先頭の近本が右翼線を破る二塁打でチャンスメーク。この試合前まで、18日の巨人戦から3戦連続無安打と不調。17日の同戦、1打席目の三塁バント安打を最後に、同戦の2打席目から17打席連続無安打中だったが、4戦、19打席ぶりの安打で口火を切った。
続いたのは2番の木浪。2ボール1ストライクから4球目、135キロのシンカーを引っ張ると、一、二塁間を破る先制打となった。
「チカ(近本)がいい形で出塁してくれたので、先の塁に進める意識で打ちにいった結果が、タイムリーとなって良かったです」
さらに福留。1ボール2ストライクから4球目。外角低めの139キロを左翼スタンドに運んだ。逆方向の技あり7号弾に、本人もホームベースを踏むと、首を傾けて驚きの表情。42歳、パワーも健在だ。
「目の前でルーキーコンビが頑張ってくれていたので、そのいい流れに乗ることができました」。4試合ぶりの一発。NPB通算277本目の本塁打は、ブーマー(ダイエー)、大豊泰昭(中日)と並ぶ歴代51位となった。
打線の援護に望月も奮闘する。初回から150キロ越えの直球で勝負。四回には1死から安打と連続四球で、満塁のピンチを背負った。だが、大和の153キロで見逃し三振に斬ると、代打・戸柱も同球で左飛に斬ってピンチを脱した。
六回まで投げ抜き、106球で降板。「配球通りに投げることができず梅野さんに迷惑をかけてしまいましたが、とにかく一人ひとり、目の前の打者を抑えることに集中して投げました。内容的にはまだまだ納得いくものではないですが、野手のみなさんに助けていただいて、結果0点で抑えることができたことは良かったです」と振り返った。
八回には大山、梅野の適時打など打者一巡の猛攻で5点を追加。守っては七回を能見、八回をジョンソンとつなぎ、九回を守屋が締めた。投打にかみ合った勝利で3連勝を飾った。
23日からは神宮に場所を移し、ヤクルトとの3連戦。初戦は高橋遥が先発する。シーズンは残り27試合。逆転CS出場に向けて、一戦必勝の態勢で勝ち進んでいく。