矢野監督「あそこはトリと決めてた」「すべてのことを含んで」代打鳥谷の意図明かす

 7回、代打鳥谷を告げる阪神・矢野燿大監督(中央左)
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 「阪神0-1中日」(28日、甲子園球場)

 阪神が今季12度目の完封負け。0-1での敗戦は今季3度目で、うち2度が中日戦となった。対戦成績は7勝13敗1分となり、2年連続での中日戦の負け越しが決まった。

 あと一打が出なかった。長期ロード明けの甲子園初戦。先発の青柳が最少失点で踏ん張りながら、打線が援護できなかった。

 「ゼロじゃね、勝てないんでね。やはり悔しいですね」。矢野監督は悔しさを隠すことなく口を開いた。

 七回には2死二、三塁の好機で梅野に代わって代打・鳥谷を送り出した。だが、2番手の藤嶋の前に二ゴロ。チャンスは潰えた。

 鳥谷起用の狙いを問われた指揮官は「あそこはトリと決めていたんでね。決めていたことで勝負しようと思いました」ときっぱり。

 「総合的にすべてのことを含んで鳥谷で勝負したいと思っただけ。すべての状態もいろんなことを含めて、それがいいと判断したので勝負しました」。指揮官はベテランへの変わらぬ信頼を明かした。鳥谷はこの試合までに55試合に出場し打率・211、打点0。25日の神宮でのヤクルト戦後には「最後の打席になるかもしれないから…」と意味深発言を残し、注目を集めている。

 12度目の完封負けにも気持ちを切り替えた指揮官は「明日は何が何でも点を取りに行って全員で勝ちます」と自らを鼓舞するように話した。

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