あと20戦!矢野監督「高校野球みたいに」一戦必勝 ハマスタ得意…マツダほぼ互角
阪神の矢野燿大監督(50)が2日、逆転CS進出を目指す残り20試合を「高校野球みたいに」と一戦必勝で臨む意気込みを示した。3日からは2位・DeNA、3位・広島との6連戦。直接対決でライバルをたたき、今週中にAクラス浮上を狙う。
がむしゃらに、ひたすら勝利だけを目指す。トーナメントに臨む高校球児のように-。矢野監督が逆転CS進出へ向けた覚悟を口にした。
「目の前の試合を高校野球みたいに取っていくしかないので、こっちとしては。残り20試合になったので、そういう野球をやりきるしかないと思う」
残り20試合の中でも、Aクラス2チームと戦う今週のビジター6連戦は、今後を左右する。指揮官は「(相手との)相性とかはあるけど、ここまで来たら関係ないよね。相性がいいから楽に戦えるかとか、そんなんはないので」。前カードで首位・巨人に勝ち越して状態は上向き。勝負どころとして位置づける一週間を前に、選手に一層の奮起を促した。
3日からは、5・5ゲーム差の2位・DeNAと横浜スタジアムで対戦する。先発は青柳、秋山、ガルシアの順で送り込む予定だ。
今季の対戦成績は13勝7敗1分けと勝ち越しており、現在3連勝中。横浜スタジアムでも6勝3敗と結果を残している。「プラスのものはプラスに捉えて。マイナスのものは、別にマイナスに思う必要はないので」。いいイメージだけを描いて、敵地で勝ち越しを狙う。
6日からは広島に移動して、2ゲーム差の3位・広島と対戦する。今季の対戦成績は11勝10敗で、マツダスタジアムでは4勝5敗とほぼ互角の戦いを繰り広げている。
先発は1戦目が高橋遥、2戦目は西の見込み。左右の柱で連勝を狙い、3戦目は1日の巨人戦で好投した岩貞に託す予定だ。
逆転CS進出には、最低でも今週の両カードを勝ち越さなければならない。矢野阪神の底力が試される6連戦。高校球児のような一球への執念が勝利へのカギとなる。