快勝で5位転落を阻止 西が7回1失点で8勝目
「中日1-7阪神」(13日、ナゴヤドーム)
阪神が11安打7得点と、打線爆発で中日に大勝。負ければ5位に転落する危機の中、先発の西が7回5安打1失点と好投し、8勝目(8敗)を手にした。
試合は序盤から阪神ペースで進んだ。0-0で迎えた三回だった。梅野が左前打で出塁すると、続く西が犠打に失敗。それでも、木浪がこの日マルチ安打を記録する左前打でつなぐと、近本が中前適時打で走者をかえした。先制点を奪うと、福留への初球には一気に二盗。二、三塁にし、ベテランへとバトンを渡した。
これに応えたのが福留のバットだった。カウント1-1からの3球目、141キロの直球をフルスイング。スタンド中段まで運ぶ完璧な一撃は、右翼席へ突き刺さった。「若い人(木浪、近本)がいい形でつないでくれたので、その勢いに乗って打つことができた」と振り返る9号3ラン。この回、集中5安打で、4点を奪った。
とどまることを知らないルーキーコンビで、試合の主導権を握る。木浪が今季90安打に到達。100安打まで残り10本となった。近本との新人2選手が100安打達成となれば、球団では2リーグ分立後初の快挙。また近本は“ミスター超え”まで残り6本となる147安打&31盗塁をマークした。
四回には梅野の中前適時打で加点。続く六回には、西が右越えに適時二塁打を放ち、ダメ押し点を奪った。さらに八回には、高山の5号ソロでリードを広げた。
八回を島本、九回をドリスとつなぎ、リードを守って大勝。負ければ、5位に転落する危機にあった一戦で、投打にナインが意地を見せた。14日の第2戦は望月が先発する予定。連勝で5位中日を突き放し、逆転CS進出に向けて望みをつないでいきたい。