マルテ 攻守で魅せた!全力4番G倒マルチ 打率3割見えた
「巨人1-2阪神」(16日、東京ドーム)
試合後、帰路に就く阪神のマルテは何度も「全力で」というフレーズを口にした。今や「虎の4番」として欠かせない存在の背番号31。この日のプレーも、まさに“全力”だった。
チームで安打を放ったのはわずか3人で計5安打。その中で初回に左前、四回には右前へと運び、近本とともにマルチを記録した。打率は・291まで上昇。初回の左前打では左翼のゲレーロがもたつく間に二塁を一気に狙った。結果、アウトになったが、これも全力プレーのひとつだ。
守備では四回に魅せた。1点を返されて同点になり、なおも2死一、二塁の場面。桜井の放った一、二塁間の当たりを横っ跳びで止める。グラブからこぼれたボールを拾って寝転びながら、ベースカバーに入ったガルシアに送球。原監督がリプレー検証を求めるほど間一髪のプレーでアウトとし、逆転への好機拡大を防いでみせた。
「あの場面はツーアウトだったので、これで終わりにしたいと思っていたんだ。とにかく全力でやることが大事。それを意識した結果だね」と胸を張ったマルテ。チームのV逸が確定した前日には「それでも全力で、100%でしっかりやっていくだけ。それが来年にもつながっていく」と話していた。その言葉を走攻守で体現してみせた。