ミスターに並んだ阪神近本 打たれたセ・投手の声「対応力がすごい」「投げづらい」
「阪神3-2ヤクルト」(18日、甲子園球場)
阪神・近本光司外野手(24)が3安打を放ち、1958年・長嶋茂雄(巨人)のセ・リーグ新人最多153安打に並んだ。今季、多くの安打を打たれてきたセ・リーグの投手からは、技術を評価する声が相次いだ。コメントは以下の通り。
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巨人・田口(被安打5)「足を使った内野安打があるし、パンチもある。スイングが強い。空振りなら空振りと割り切っているし、でも捉える球はしっかり捉える印象」
DeNA・大貫(被安打3)「バットコントロールがいい。なかなか空振りをしない。足があるので、前に飛ばされたらヒットになる可能性がある。(決め球のスプリットにも)対応してくる」
広島・大瀬良(被安打6)「甘めの球を一振りで仕留める。厳しいところはファウルにされる印象がある。僕が一番打たれていると思う。足もあるのでショートへのボテボテの打球もヒットになるのは嫌。疲れてくると(打撃)フォームが崩れてくるものだけど、そういうところもない。1年目でああいうバッターはいない」
広島・九里(被安打5)「積極的に振ってくる、思い切りがいいバッター。インコースを反応で回れるという印象がある」
中日・大野雄(被安打6)「初対戦(6月29日)の3打席目に外角スライダーで空振り三振を取った時、ノー感じだった。左投手が苦手なのかな、と感じたので『外にスライダーを投げておけば』と思ったら、次の対戦から全く振らなくなった。外一辺倒じゃ抑えられないし、対応力がすごい打者だと思う」
中日・柳(被安打5)「どのコースでも強く振ってくるし、長打もあるバッターなので、とにかく投げづらい。いろいろなことを考えないといけない。小技、長打…、塁に出たら盗塁もあるし。僕ら同級生なんですが、抑えられた気がしないって、伝えておいてください(笑)」
ヤクルト・小川(被安打3)「しっかり振れるし、当てにいくだけじゃなく引っ張れる。足を上げるので、タイミングをずらすと勝ち目がある。ただ、しっかり軸足に体重を乗せるけど、前に出されないので球を拾われる。表情を変えないのは嫌。新人っぽくない」
ヤクルト・高橋(被安打3)「積極的に振ってくるけど、三振が取れない。取りたい時に取りきれない。セーフティーもあれば長打もある。(配球的には)変化をつけるボールが必要になってくる」