近本ミスター超え! 61年ぶりセ新人安打更新154安打「実感が湧きました」
「阪神-ヤクルト」(19日、甲子園球場)
阪神・近本光司外野手が初回に右前打を放ち、今季154安打目を記録した。長嶋茂雄(巨人)が1958年にマークした153安打のセ・リーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新した。出場136試合目での記録更新となった。
“ミスター超え”に王手をかけていた近本は「3番・左翼」でスタメン出場。プロ初のクリーンアップおよび左翼守備で新記録に挑戦した。
注目初回の第1打席。真ん中低め116キロのカーブをフルスイングした。打球は一、二塁間を破った。球場は大歓声。一塁上で記念パネルを贈られると、はにかみながら頭を下げた。
18日のヤクルト戦では球団の新人最多タイ13度目の猛打賞。「まだ実感がない」と話した前夜の試合後、「1日、1本打とうと思っている。1打席目からしっかり塁に出て、走って、帰ってきたい」と話していたが、強心臓のルーキーは1打席目に更新してみせた。
「記念パネルを頂いた時のファンのみなさんの声援で(新記録を達成した)実感が湧きました。塁に多く出ることが自分の仕事なので、一本でも多く打ってチームに貢献できるように頑張ります」とコメントした。
近本は兵庫・社高から関学大、大阪ガスを経て今季ドラフト1位で阪神に入団。俊足を武器に「2番・中堅」として開幕スタメンを勝ち取るなど即戦力として躍動。盗塁数でもリーグトップの「34」と存在感を発揮している。