近本155安打!源田に並んだ歴代3位!千金同点ホームで新人歴代7位79得点
「阪神4-2広島」(21日、甲子園球場)
意地を見せた。セ・リーグ新人最多安打記録を樹立した後でも阪神・近本光司外野手(24)の姿勢は変わらない。勝利を呼び込むために懸命に食らいついた。プロ野球新人歴代3位の17年・源田(西武)に並ぶ今季通算155安打は、試合の流れを引き寄せる価値ある一打となった。
「2アウト三塁で走者が生還してからの出塁は投手に嫌な影響を与える。何とか塁に出ようと思っていた」
五回まで1安打と、ほぼ完璧だったジョンソンが見せた隙を逃さなかった。2点を追う六回2死三塁。1ストライクからの2球目、外角へのカーブがワンバウンドして暴投となった。その間に三走・梅野が生還。崩れかけた左腕に追い打ちを掛けるように、高めに浮いた直球を三遊間へはじき返してチャンスメークした。
気迫の一撃は効果てきめん。続く福留の右前打で一塁から三塁まで進むと、暴投の間に同点のホームを駆け抜けた。「本塁にかえってくることが自分の仕事」と強いこだわりを持つ得点。これで、今季通算得点は79となり、新人では歴代単独7位に浮上した。
CS進出への望みをつなぐためにも、1試合も落とせない。「どの場面でも塁に出て、投手に嫌なプレッシャーを与えていきたい」と近本。気迫を前面に出し、最後まで戦い抜く。