横田、両親思い涙…元プロ選手の父が丸刈り姿に「一人で大泣き」
脳腫瘍からの実戦復帰を目指してきた阪神・横田慎太郎外野手(24)が22日、兵庫・西宮市内で引退会見を開いた。
背番号「124」のユニホームを身をまとい姿を見せると、病気となった2年半を振り返った横田。支えてくれた両親のことを思い返し、涙を流した。「両親には一番(感謝の思いが)多くて、僕が治療して髪が全部抜けた際にも…(涙が流れる)。お父さんが丸坊主にしてくれて僕の部屋まで来てくれて…」と明かす。
「本当に両親が帰った時に一人で大泣きをして、なんて強い父親なんだと思って、お母さんも仕事をやめてまでこっちに来てくれて、15時間の手術が終わった際にも僕は(脳腫瘍の後遺症の)目のほうが回復せず、何も見えなくて、トイレに行くにしても、お母さんの手がないといけない。母がいないとできないので、本当に何をしてんだと思いながら入院しましたけど、最後こうやって野球ができたのは、本当に素晴らしい両親のおかげなので、感謝の気持ちしかありません」
父は元プロ野球選手の横田真之氏。多くを語らず「これまで本当にお疲れさん」とねぎらわれたという。
16年には、3月25日・中日戦で「2番・中堅」で開幕スタメン。38試合に出場し、打率・190、20安打、4打点だった。飛躍の年にしたい17年だったが、2月11日に緊急帰阪し、精密検査した結果、病が判明した。8月30日の最終検査でドクターから「寛解」の診断が下され、9月2日に虎風荘に帰寮。その後、育成契約となり背番号は「124」となった。今季の春季キャンプではシート打撃以外のメニューに入り「ほぼ全メニューに入れている」と気合十分な姿があった。