近本 今話題のCHIKA-MOTORでエンジン全開 ラストG倒も頼む!

 「CHIKA-MOTOR」を手に応援する金谷すみ子さん(右)と息子の正仁さん(提供写真)
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 22日のDeNA戦で今季156本目の安打を放ち、ドラフト制以降では最もヒットを打った新人になった阪神の近本光司外野手(24)。その近本の安打数を『CHIKA-MOTOR』なるボードでカウントしている親子がいる。なぜ『METER』ではなく『MOTOR』なのか-そこに込めた思いをデイリースポーツに明かした。

 新人シーズン安打数で“ミスター超え”となる154安打を放つなど、いまや全国区となった近本。その活躍とともに、今話題となっている『CHIKA-MOTOR』なるボードの存在をご存じだろうか。

 イチローの安打数をカウントする『ICHI-METER』で有名になったエイミー・フランツさんさながら、球場でボードを掲げる親子がいる。大阪府寝屋川市在住の金谷すみ子さん(69)、息子の正仁さん(48)だ。

 では、なぜ『METER』ではなく『MOTOR』なのか。正仁さんがその理由を明かす。

 「近本選手は『CHIKAMOTO』ですよね。そこにRを足して『CHIKA-MOTOR』にしたらいいのではないかと思ってそうしました。また『R』には二つの意味が込められていて、一つは走るの『Run』。もう一つはメジャーリーグでもよくあると思いますが、得点のことを『Runs』と言いますよね。足の速い近本選手には、安打だけでなくそういう期待もしていて…。さらに“エンジン全開”という意味も込めた『CHIKA-MOTOR』なんです」

 これまで2000本安打へ向けて鳥谷の『トリメーター』、福留の『フクドメーター』も作成してきた金谷さん親子。甲子園で観戦を始めた2008年当時は内野席で観戦することが多かったが、14年頃から外野スタンドへ移動。応援団も近く、阪神ファンの熱狂的な応援を感じられる新たな楽しさを感じたという。それ以来はずっとライトスタンドで応援を続けている。

 今回の『CHIKA-MOTOR』は安打数が80本を超えた時から掲げはじめた。ミスター超えの154本目の安打も甲子園のライトスタンドで目撃。「目の前で見られて、うれしかったですね。長嶋茂雄さん、ミスターを越えたというのに、さらに打ち続けるというのはすごいこと。長嶋さんの現役時代はすごかったですが、そんなミスターを越えていくような選手になれると期待していますので、頑張ってほしいと思います」とすみ子さんが話せば、「令和の時代に現れた救世主。“令和のミスタータイガースは近本選手”とファンから言われるような選手へと成長していってほしいですよね」と正仁さんが期待を寄せる。

 『MOTOR』に込められた意味を知った近本は「へえ、そういうことですか。すごいですね」と驚き、「知らないと分からないじゃないですか。でも、うれしいですね。いろんなパネルとか、こういうことをやってくれるのはうれしいですね」と喜んだ。

 残り4試合。24日には甲子園で今季最後の伝統の一戦が行われる。「向こうが優勝を決めているからとか、そういうのは興味ありません。巨人とは最終戦なので。来年に向けていい影響を与えられたら。しっかり勝って終わりたいと思っています」と近本は誓った。「自分の数字だけじゃなく、勝つことで、その日一日がよかったと思えるので」-。金谷さん親子ら、熱い虎党の声援を力に変えて、チームの勝利のために残り4試合を駆け抜ける。

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