西「9人斬りでいい」奇跡CSへ2桁星よりチームの勝利 投手一丸で貢献

 阪神・西勇輝投手(28)が25日、甲子園での投手指名練習に参加。先発予定の28日・DeNA戦(横浜)で自身の2桁勝利よりも投手一丸となりチームの勝利に貢献することを誓った。27日に広島が中日に勝った時点でCS進出の可能性は消える厳しい状況。それでも奇跡を信じ、チャンスが残っていれば負けられないマウンドで全てを注ぐ。

 CS進出への可能性が残っている限り、個人の記録には執着しない。チームの勝利が最優先で自身の記録は二の次。開幕からローテションを守ってきた西は、2年連続の2桁勝利よりも、目の前の一戦へ視線を向けた。

 総力戦で望みをつないだ阪神。24日の巨人戦では4回無失点だった青柳を早々と交代させるなど5人の継投で完封勝利を収めた。「ヤギ(青柳)がああいう場面で交代しているし、(戦うのは)1人ではないから。極端なことをいえば、9人斬りでいいんじゃないかな。1イニングを1人が守っていくくらい」と右腕。逆境に立たされた今こそ、結束する時だと考える。

 もちろん先発としての役割を果たすことも忘れない。「自分が長いイニングを投げて、藤川さんに締めてもらって。残り2試合、たくさん中継ぎをつぎ込めるような展開を作れればいいかと」。最低限の目標とする170イニング(残り2回2/3)に到達し、さらにイニングを稼ぎ、中継ぎ陣の疲労を軽減する構えを示した。

 この日は甲子園での投手指名練習に参加し、キャッチボールやダッシュなどで調整した。自身にとってレギュラーシーズンの最終登板となる可能性は高いが、「プレッシャーは全くない。いつも通り」と平常心を強調。ラグビー日本代表のスローガンのように「ONE TEAM」の精神で最後まで戦い抜く。

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