矢野監督 采配ズバッ!木浪ド根性スクイズ 3試合連続無失点リレー
「DeNA0-7阪神」(28日、横浜スタジアム)
奇跡は起こるものではなく、起こすもの-。阪神の矢野監督が積極的にタクトを振ると、選手も応える。木浪が執念のスクイズを決め、投手陣は5投手のリレーで3試合連続完封&34イニング連続無失点。3位・広島に0・5差とし、逆転CS進出へあと2勝とした。
試合前。指揮官の威勢のいい声がミーティングルームに響いた。「明るくやろう!楽しもう!!」。土俵際でも後ろを振り向かず、前に進む。矢野監督が先頭に立ち、体現した。
中谷が先制2点適時打を放った後の四回1死一、三塁だった。木浪の3球目にスクイズを指示。新人は「必死に食らいついた。何が何でもと思った」。両膝を地面に着きながら投手前に転がし、3点目をもぎ取った。
指揮官は投手起用でも攻めた。先発・西は初回にゴロを右足に当てており、「総合的にもう今日勝たないとっていうところも全て含めて」と五回で降板させた。六回はセットアッパー・岩崎を起用。八回は島本が「しっかりゼロに抑えようと思った」と1回無失点で起用に応えた。
総力戦での4連勝。矢野監督には躍動する選手の姿が頼もしく映った。「みんなでつなげた結果が、今日の試合になった。あと2つ、そういう試合をしていきたい」。次は29日・中日戦。5連勝で奇跡の扉へ手を掛ける。