阪神・山崎憲晴が現役引退を決断「戦力にならなくて申し訳ない」
阪神の山崎憲晴内野手(32)が、今季限りで現役を引退することが2日、分かった。勝負強い打撃に加え、内野全ポジションを守れる守備力で、貴重な役割を担ってきた男が、ユニホームを脱ぐ。
山崎は2008年度のドラフト3位で横浜(現DeNA)に入団した。2013年シーズンには、内野全ポジションで出場。翌14年に遊撃の定位置を確保し、115試合に出場した。だが、16年に左膝内側側副じん帯断裂。翌17年を含めて2年連続1軍出場がなく、同年のオフに戦力外通告を受けた。
だが、トライアウトで結果を残し、阪神が獲得。18年シーズンは開幕1軍メンバーにも入った。4月14日のヤクルト戦(甲子園球場)で「2番・二塁手」として移籍後初スタメン。翌5月月27日の巨人戦(甲子園)では、移籍後初安打&初打点を記録した。主に守備固めで32試合に出場。野球に取り組む姿勢を含めて、選手、監督、コーチらからの信頼も厚かった。
この日、球団と話し合いの場を持ち、今季限りでの現役引退を決断。2軍の寮施設・鳴尾浜に姿を見せた際には、「球団からお疲れさまでしたと言われて、ありがとうございましたと言いました。今後は未定です。またゆっくり考えます。全然、戦力にならなくて、申し訳ない気持ちもあります。タイガースでの2年は、かけがえのない時間でしたし、素晴らしい環境で野球をやらせてもらって感謝しています。」などと話した。
プロ11年間で444試合に出場。チームに欠かせなかったユーティリティープレーヤーが、惜しまれながら現役生活にピリオドを打つ。