ジョンソンに3連投指令 金村コーチ「行ってもらわないと」対DeNA防1・13
「セCSファーストS・第1戦、DeNA-阪神」(5日、横浜スタジアム)
完全復活した阪神・ジョンソンの姿を見せつけるには、これ以上の舞台はない。シーズン終盤は体調面を優先し、状態を見ながら慎重に起用されてきた右腕。「コンディションはいいよ」と万全を強調し、ブルペンを預かる金村投手コーチも、ファーストSでの3連投に「行ってもらわないと」とフル回転指令だ。
夏場も終盤を迎えたころから、助っ人右腕は度々、体調不良を訴えていた。8月28日の中日戦から3戦連続でベンチ外。いったんは回復したが、9月18日・ヤクルト戦では再び体調を悪化させ、2試合続けてベンチ入りメンバーから外れた。
それでも6連勝での逆転CS進出に貢献したセットアッパー。万全の状態を維持するジョンソンがブルペンに待機していれば、短期決戦で大きな戦力となる。3日の全体練習では、10月とは思えない季節外れの日差しに照らされ、心地よさそうにキャッチボールなどで体を動かした。明るい表情を浮かべながら声を弾ませ、来日1年目で迎えるポストシーズンに向けて闘志を燃やす。
「マイナー時代に2回ポストシーズンの経験がある」と明かしたジョンソン。レギュラーシーズン以上に緊張感が漂う登板への意欲を問われると「もちろんだよ」と即答した。
今季のDeNA戦は9試合に登板し、2勝6ホールドで防御率は1・13の好成績。終盤の勝負どころで相手をねじ伏せ、守護神・藤川に勝利のバトンをつなげば間違いなく勝利に近づく。
一戦必勝の負けられない戦いに突入するが、ブルペン陣はシーズン最終盤に引き続き“総動員態勢”となる。ファイナルS進出に、助っ人右腕の活躍は欠かせない。虎の屋台骨を支えてきたジョンソンが、ポストシーズンでもチームを救う。