「セＣＳファーストＳ・第１戦、ＤｅＮＡ７－８阪神」（５日、横浜スタジアム）

　阪神が６点差を跳ね返す大逆転勝利。ＣＳファイナルＳへ王手をかけた。

　大逆転劇の立役者となったのは２番・北條。七回に１号３ランで２点差に詰め寄り、八回には決勝の逆転２点三塁打を放った。

　試合後のヒーローインタビューでは「疲れました。最高の疲れですね」と笑顔。本塁打について「たまたま入った感じです」と謙遜したが、逆転の要因については「序盤に点数を入れられたが、みんながあきらめない気持ちでプレーしていた。最後まで分からなくなったのもみんなの気持ちのおかげだと思います」とうなずいた。

　八回、絶好機で迎えた打席では次打者の福留と言葉を交わしたという。「今日は俺の日ちゃうからお前いってこい」。偉大な大先輩の言葉に燃えた北條。「決めたろうと思って打席にはいりました。福留さんが今日はノーヒットだったので、いってやろうと。そういう意味でもめちゃめちゃうれしい」と、ベテランの思いにも応えた一打を振り返った。

　６連勝締めで進んだＣＳでも勢いが止まらない。ヒーローは「あした決める気持ちで。今日みたいにあきらめない気持ちで全力でプレーしたい」と、チームの思いを代弁した。