矢野監督 待ってろ原G!執念の超積極的タクト「負けたら終わり」から虎は強いんや!

 CSファイナルS進出を決めてタッチを交わす矢野監督
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 「セCSファーストS・第3戦、DeNA1-2阪神」(7日、横浜スタジアム)

 矢野ガッツが敵地で映えた。阪神がDeNAとのCSファーストSを2勝1敗で制し、矢野燿大監督(50)が巨人が待ち受けるファイナルSに駒を進めた。下克上はまだまだここからが本番。宿敵を撃破して、日本シリーズに進み、逆転日本一を完成させる。

 おぼろげだった奇跡が、また少し現実味を帯びた。感情のまま叫び、ハイタッチを繰り返す。全員で喜びを分かち合う最高の瞬間。矢野監督は何度もうなずきながら、選手を称え続けた。

 「もうね、こんな試合をしてくれて。すごいなあと思いながら、うちの選手…」

 14年以来5年ぶり2度目のCSファイナルS進出。球団初の3位からの勝ち上がりだった。歴史を作った選手へのねぎらいが止まらない。「自分の思っている以上のことをやってくれている。本当に素晴らしい。誇りに思っています」。守りに入らず、攻め続けた姿が頼もしく映った。

 1勝1敗で迎えた第3戦。負けか、引き分けでも終戦だった。「俺もそれしかできないんで」。指揮官は選手を信じてタクトを振った。

 四回2死一、二塁では“勝負手”を打った。3回無失点の先発・高橋遥に代えて、代打で鳥谷を起用。ベテランが選んだ四球は、得点にはつながらなかったが、揺さぶりはボディーブローのようにDeNAを追い詰めた。

 七回1死満塁は岩崎が同点を許すと、ドリスを起用。攻めの継投で勝ち越しを阻止した。八回1死一塁は代走・植田を送り、初球に二盗を仕掛けて決勝点を演出。信頼する選手を惜しみなく送り出し、接戦を制した。

 「超積極的」「諦めない」「誰かを喜ばせる」。今季のスローガンは、読書家の指揮官が読書を通して導き出した3本柱だった。「この3つは成功している人の誰にでも当てはまる。3つの中の逆がある人で成功した人はいない」。6連勝でつかんだCS、3戦連続の接戦を制したCSファーストS。選手はまさにスローガン通りの戦いを見せている。

 9日からは東京ドームで巨人とのCSファイナルSに臨む。「一人一人の気持ちがつながってる感じがする」。今ならリーグ王者も怖くはない。

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