矢野監督 当てる!赤パンの奇跡もう一度 2年連続ドラフトくじ引き
阪神が17日のドラフト会議で競合となった場合、矢野燿大監督(50)に2年連続のくじ引き役を任せることが14日、分かった。1位候補には星稜・奥川恭伸投手(18)、大船渡・佐々木朗希投手(17)、明大・森下暢仁投手(22)らをリストアップしており、競合は確実だ。今季は劇的な6連勝で奇跡的な逆転CS進出へ導いた指揮官に、ドラフトでもミラクルの再現に期待がかかる。
シーズン最終盤に見せた勝負強さで、金の卵も引き当てられるか。ドラフト会議はもう目前。球団幹部は当日に競合した場合のくじ引き役について、「矢野監督にお願いします」と2年連続の大役に“指名”した。
球団幹部は1位指名選手は「ドラフト当日まで分からない」としている。ただ、今年のドラフトも矢野監督の出番はありそうだ。阪神が候補としてリストアップしている星稜・奥川、大船渡・佐々木、明大・森下らは1位競合が確実な状況だ。
さらに外れ1位候補に挙がる最速154キロ右腕の創志学園・西純矢投手(18)や最速151キロ左腕のJFE西日本・河野竜生投手(21)も残っていれば競合する可能性が高い。
矢野監督にとっては今年もくじを引く機会があれば、リベンジチャンスとなる。昨年は監督就任直後に初めてドラフト会議に出席。3球団で競合した1位指名・藤原(ロッテ)を外し、4球団で競合した外れ1位指名・辰己(楽天)も外している。
ただ、今なら勢いもある。阪神は今季終盤に1敗もできない状況から6連勝で逆転CS進出も決め、CSファーストSでも劇的な展開で2位・DeNAを下した。神懸かった快進撃の中でも、チームを率いた矢野監督は“持ってる”男と言える。
監督就任後はゲンを担ぐことが多くなった。昨年のドラフト会議は自ら調べたラッキーカラーにも近い青系の「勝負ネクタイ」を2本持参して臨んだ。今季終盤の移動時には、勝負運がアップする色とされる赤いパンツを穿(は)き、6連勝へ導いている。他球団との“勝負”となるドラフト会議当日も、赤いパンツを穿いて臨む可能性はありそうだ。
阪神は近年のドラフトでくじに泣かされてきた。最近10年で、1位競合で引き当てたのは2度。12年に4球団競合の藤浪、15年に2球団で当てた高山だけだ。くじの成績は2勝6敗(11、16年は単独指名)と分が悪い。ただ、今年の矢野監督は違う。阪神と逸材を、赤い糸で結び付けてくれるはずだ。