森越に戦力外通告 今後は白紙「結婚して子どももいる」今オフ5人目
阪神は19日、森越祐人内野手(31)に来季の契約を行わない旨を通告した。森越は愛知啓成高から名城大を経て、10年ドラフト4位で中日に入団。14年に中日から戦力外通告を受け、15年から阪神に5年間在籍した。
堅実な守備と明るいキャラクターで、チームのムードメーカーだった森越。内野の複数ポジションをこなせるユーティリティーさを重宝され、昨年は1軍で16試合に出場し、シーズン後半は主に遊撃手として先発出場する機会も増えたが、レギュラーをつかみ取るまでには至らなかった。
今季は1軍出場機会ゼロ。本人は「中日さんに獲得してもらわなければ、阪神での5年間もなかった。そこでクビになって、獲得してもらった5年間。『4年で終わるんだな、厳しい世界だな』と思っていた時に声を掛けてくれた。結果で恩返しすることができなかったので、悔しい気持ちが一番強い」と阪神への感謝を口にしつつ唇をかんだ。
今後については「前回(の戦力外の時)は結婚もしていなくて、子どももいなくて好きにやれました。けど今回は結婚して子どももいる」と守るべき存在ができ、自身だけで判断できない立場。今後、家族と話し合いながら決断するという。
また、トライアウトへの参加有無には「2回戦力外になって、3回目で活躍できるかと言ったら難しい、と勝手に思ってしまっている。今告げられて、今すぐ受け入れる感じではない」と複雑な胸中を明かした。
阪神の戦力外通告は、岡本洋介投手、歳内宏明投手、小宮山慎二捕手、山崎憲晴内野手に続き5人目。今年、球団からの戦力外通告は、この日をもって終了となる見込みだ。