川原 ドラ1西の実力太鼓判 昨夏甲子園で16K「やられた」
阪神の川原陸投手(18)が19日、自らの体験を基にドラフト1位で指名された西純矢投手(18)=創志学園=の能力の高さに太鼓判を押した。
迫力満点の投球を高校時代に体感した男がいる。西は2年生エースとして出場した昨夏の甲子園初戦で毎回の16三振を奪い、無四球完封。ど派手なガッツポーズとともに、その名を全国にとどろかせた。「16奪三振ですかね。最後の最後の試合でやられたので、めちゃくちゃ印象に残っています」。その対戦相手だった創成館でエースだったのが川原だ。
創成館はその年のセンバツで8強入り。優勝候補の一角として夏の初戦に臨んだが、0-7の完敗を喫した。「2年生とは思えないピッチング。思っていた以上にやられたという感じでした」と、自身も空振り三振を喫した西との対戦を悔しそうに振り返った。
その因縁の相手がチームメートになることが濃厚になった。「やりづらいですよね」と苦笑いした川原だが「1個下ですけど、負けないように頑張りたい」と気合は十分だ。
あの一戦の試合後、握手をした時に西と言葉を交わしたという。「その時と比べると、まだ猫をかぶっているんじゃないですかね」といたずらっぽく笑い、「ドラ1のプレッシャーに負けないように頑張ってほしい」とライバルとなる“後輩”にエールを送った。