阪神・藤浪9四球 再生計画スタートも…平田2軍監督「残念でならん」
「フェニックス・リーグ、ハンファ0-13阪神」(26日、SOKKENスタジアム)
阪神の藤浪晋太郎投手(25)が宮崎でのラスト登板で先発復帰。4回9四球と不安定な制球面の課題を露呈し、快投締めとはならなかった。
南国・宮崎での1カ月を、「いい形で終われたら」と意気込んでいた右腕。だがそんな強い思いは、結果に結びつかなかった。初回から2四球でピンチを招くと、二回にも先頭に四球。次打者には続けて2暴投と乱れた。三、四回にも2四球を出すなど、球数は四回で102球に。打たれたのは2安打だが、常に得点に走者を背負い、予定されていた5イニングを投げきることができなかった。
試合後には悔しそうな表情を見せ、「もう少し変化球が入れば、楽にカウントつくっていけたと思うんですけど」と肩を落とした。1番の反省点に挙げたのは修正力。「感覚がすごく悪かったとか、どうしようもないですっていう感じでもなかったので。でも、その中で修正できなかったのが反省です」。最後まで改善できなかった制球面を悔やんだ。
10月からスタートした、藤浪再生計画。このフェニックス・リーグでは、ここまで6試合中継ぎ登板し、合計7イニングを無失点だった。だからこそ平田2軍監督も、言葉に詰まった。「せっかく積み重ねてきたのが…」と切り出すと、少し悩む。「残念でならん」とうつむいた。
だが来季へ向けて、うつむいてばかりはいられない。「宮崎では、いい時間になりました。いい経験もできたと思います」と前を向いた藤浪。来週からは秋季キャンプがスタートする。この日掲げたテーマは、投げることと走ること。今年キャリア初の1軍0勝に終わった悔しさを忘れず、来季への準備を進めていく。