阪神の大山悠輔内野手（２４）が２６日、甲子園で行われた秋季練習でスローイング矯正に取り組んだ。今季、２０失策を犯した内のほとんどが送球エラー。久慈内野守備走塁コーチのアドバイスを基に、無理な体勢からでも正確なスローイングができるよう、引き出しを増やしていく考えだ。

　ノックに入る前に行われたペッパー。打球を処理する大山のそばで、久慈コーチが熱心にアドバイスするシーンがあった。指摘していたのはボールをグラブから右手に握り替えた際の位置。「今季は右手を置く位置がバラバラになる時があった。それが送球が乱れた要因。簡単に言えばキャッチャーがスローイングするように」と同コーチは明かす。

　「もともとあれだけのスローイングをしていた選手だから。この時期だからいろんなことを試してみて」と方針を明かした久慈コーチ。大山本人も「今はいろいろ試しながらやっています。無理な体勢からでもしっかり投げられるように、引き出しを増やす。それは野球選手としてずっとやらなければいけないこと」と力を込めた。

　球団が独自に算出している守備指標において、大山のダッシュ力、守備範囲などはトップクラスだという。だからこそ送球ミスの課題を克服すれば、背番号３はさらにレベルアップできるはずだ。