近本、秋季Cは脳トレで野球漬け メンタル面の強化に「重点」
「阪神秋季練習」(28日、甲子園球場)
阪神の近本光司外野手(24)が28日、31日から始まる秋季キャンプは“脳トレ”に比重を置く考えを明かした。没頭できる20日間になるが「僕には時間がない」と24時間野球漬けの日々を送る考え。「技、体」に加え「心」の強化で、飛躍の秋にするつもりだ。
巨人・長嶋茂雄を抜いてセ・リーグ新人安打記録を更新し、盗塁王も獲得した。新人王の大本命に挙がる近本だが、一息つくのはまだ先のようだ。「練習の時もそうですが、ホテルに帰ってからもやりたいことがあるので」。グラウンド内外で成長のヒントを探す。
「僕はそっちの方を重点に置きたい。動くこと以外。考え方や、考えないことだったりです」。本などを読んで知識を増やし、メンタル面を強化する。映像で反省や復習をする。頭を整理する時間を作ることで、体を動かす力につなげたい。まさに24時間野球漬けになる覚悟だ。
矢野監督は参加メンバーに目標シートの提出を求める。ただ、ここでも近本は単に数字を書くだけではない。「取り組み方などを書こうと思っています。目標が全てじゃない。今できることをしっかりやることが大事だと思う」。求められるのは打率3割超えの活躍。心も整え、2年目の飛躍を狙う。