阪神、履正社・関本Jr.リストアップ 球団初父子鷹あるぞ 勝負強さと強肩魅力!
阪神が来秋ドラフト候補として、阪神OBの関本賢太郎氏(41)を父に持つ履正社・関本勇輔捕手(17)をリストアップしていることが28日、分かった。獲得となれば球団史上初の父子鷹誕生となる。履正社は27日の秋季近畿大会で4強に進出し、来春のセンバツ出場が当確。勝負強さを高評価する球団は、甲子園でも熱視線を注いでいく。
履正社で主将と4番を務める関本に、虎のスカウト陣が来秋ドラフト候補として熱視線を送る。父・賢太郎氏は阪神で活躍した内野手で、お立ち台では矢野監督同様「必死のパッチ」を決めゼリフとした選手。畑山統括スカウトは中学3年時の二塁送球タイムが、プロと同等の1秒89を記録した金の卵の潜在能力の高さを評した。
「元々肩は強いし、打撃も良くなっている。特に勝負強いし、キャプテンもしているからね」
今秋も勝負強さを発揮した場面があった。13日の大阪大会決勝・大阪桐蔭戦。3点を追う九回無死二、三塁から、左越えに一時同点となる3ランを放った。試合には敗れたものの、土壇場で底力を見せつけた。
父・賢太郎氏もここぞの打撃が魅力的な選手だった。12年3月30日のDeNAとの開幕戦(京セラドーム)では2点を追う七回に代打で登場し、加賀から逆転3ラン。14年7月13日の巨人戦(東京ドーム)でも、2点を追う七回に沢村から代打逆転満塁弾を放っている。勝負強さは息子にもしっかり継承されている。
履正社は27日の秋季近畿大会で4強入りを決め、来春センバツ出場が当確。11月2日の準決勝では、父の母校である天理との激突が決まっており、注目が集まる一戦となる。
現在、チームは28歳の梅野が正捕手を務めているが、次世代の正妻候補として、今秋のドラフトでは中京学院大中京の藤田健斗捕手(18)を5位指名した。若手の競争激化を視野に、2年連続で高校生捕手を指名する可能性は十分にある。
18年度ドラフトで延岡学園の小幡を2位指名したが、今秋も東海大相模の遠藤成内野手(18)を4位で指名。同じ右投げ左打ちの内野手を続けて指名しており、球団が若虎の育成に力を入れている方針が表れている。
センバツでは阪神スカウト陣が総出で関本チェックに目を凝らし、ドラフト候補生の一挙手一投足を慎重に見極めていく。