ドラ1西、カット習得だ 菅野ら一線級の投球術に刺激 プロ入り前に投球の幅広げる
阪神からドラフト1位指名を受けた西純矢投手(18)=創志学園=が29日、プロ入りを機にカットボールを習得したい考えを示した。日頃からプロの投手を観察している西は、広島・大瀬良、巨人・菅野らが同球種を活用していることに着目。先発完投型の投手を目指し「覚えられる機会があったら覚えてみたい」と意欲的な姿勢を見せた。
甲子園を沸かせたドラ1右腕の阪神入りが間近に迫る。そんな中、プロの世界で生き抜いていくために、西が新たな武器を手に入れようと“新球”習得に意欲を示している。
「カットボールを覚えたいと思っています」
その裏には、映像などでチェックした一流投手たちの影響があった。「広島なら大瀬良さんであったり、巨人の菅野さんもけっこうカットボールを投げていますし、カウントを取れて球数を抑えられるボールという印象です」。自身は先発完投型の投手を理想としているだけに、1球で打ち取ることもできるカットボールの利点に着目した。
最速154キロの直球に加え、カウントを取る球としてカーブ、チェンジアップ、決め球には鋭く曲がるスライダーやフォークを投じる。そこにカットボールが加われば球速の速い変化球が加わり、投球術も広がる。球速帯の穴も埋められることから「カットボールはいいボールだと思います」と西もうなずく。
今後、年が明けてプロ生活がスタートすると同時に、習得に向けて本格的に取り組んでいく方針。「覚えられる機会があったら覚えてみたい」。エースとしての活躍を目標に掲げる右腕だけに、マスターしたい球種だ。