元阪神キラー中田 巨人、中日キラーになる!“優勝請負人”が入団会見で宣言

 ソフトバンクから無償トレードで阪神に移籍した中田賢一投手(37)が29日、兵庫・西宮市の球団事務所で入団会見を行った。かつて「阪神キラー」の異名を誇った通算100勝右腕は「どちらか(巨人、中日)のチームのキラーになれるように」と宣言。中日、ソフトバンクで日本一を経験した“優勝請負人”は、悲願となる15年ぶりVに貢献する覚悟を語った。背番号は「20」、来季年俸は推定3500万円。

 「暴れ馬」の異名を誇った投球と対照的に、笑みを交えた会見は実直な性格を表すものだった。驚きのトレード。中田は感謝の言葉を続ける。「本当にビックリというか、ありがたいです」。矢野監督からも連絡を受け、新天地で一花咲かせる覚悟を強くした。

 「『思い切ってやってほしい、タイガースに力を貸してほしい』と言っていただきました。矢野監督を胴上げするために、ファンの皆さんと喜べるよう、しっかり一球、一球、投げ込んでいきたい」

 今季1軍では登板1試合。プロ15年目で初めて未勝利に終わった。だが2軍では防御率、勝率の2冠を獲得。先発ローテの一角を期待され、プロ初勝利など阪神戦は通算で8勝2敗と無類の強さを誇った。「また、どちらかのチームのキラーになれるように」。投手陣では能見、藤川に次ぐベテランとして、グラウンド内外で期待値は高く、求められる役割を理解する。

 今季、交流戦を除きチームとして負け越したのは巨人、中日の2球団。新戦力の意気込みに、谷本球団本部長も「ジャイアンツさんだけではなく、ドラゴンズさんにも苦しめられましたから。強い相手に向かっていってほしい」と願った。通算100勝を挙げ、中日、ソフトバンクでは日本一を経験した。そんな一流エキスの還元も求められる。

 「ソフトバンクは仲がよくても、選手同士がバチバチに意識していた。ギラギラ感がチームにありましたね。仲がいい中にもそういうものがあれば、どんどん相乗効果で個々の力が上がっていく」

 2月のキャンプから競争を勝ち抜き、結果を残すために始動も早める。「矢野監督を胴上げするために、ファンの皆さんと一緒に喜べるように。一球、一球、一生懸命投げたい」。かつてのキラーが、15年ぶりのリーグ優勝に貢献する。

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