藤浪、復活への3カ条 金村コーチ「何とかしてあげたい」秋季C31日スタート
阪神の藤浪晋太郎投手(25)が31日から始まる秋季キャンプに向けて30日、チームとともに高知入りした。今季1軍登板は1試合で、プロ7年目で初めて未勝利。20日間の鍛錬では復活を期す右腕に、“再生3カ条”が掲げられる。輝きを取り戻すべく、実りの秋とする。
空路で高知に向かう藤浪は、厳しい表情のまま飛行機に乗った。技術、体力ともに個々のレベルアップが求められる秋季キャンプ。プロ7年目で、初めて未勝利に終わった右腕にとって、復活を期す舞台にもなる。預かる金村投手コーチは、求められる責務を重く受け止めた。
「ここ数年の課題ですよね、コーチ陣の。僕らも何とかしてあげたいと思っています」
高卒入団初年度から3年連続の2桁勝利。ここ数年は苦しんでいるが、阪神…いや、球界を代表する逸材であることに、疑いの余地はない。来季、15年ぶりのリーグ優勝にはなくてはならない戦力。だからこそ球団として「課題」に挙げた。20日間のキャンプには“再生3カ条”が掲げられる。
(1)打者に投げまくれ
キャンプではクールごとに、実戦形式が予定される。「打者に投げたい」という本人の希望も聞き、同コーチは可能な限りの登板を予定している。「打者と対した時が彼の課題。なるべく積極的に投げさせたい」。26日のハンファ戦では4回無失点だが、9四球と課題の制球が安定しなかった。実戦漬けで課題と修正を反復する。
(2)レジェンド左腕の声を聞け
福原投手コーチも「毎年毎年、頑張ってほしい選手。期待する部分は当然、ある」と言う。その上で、臨時コーチを務める山本昌氏の指導にヒントがあればと願う。「あれだけやられた方なのでね。参考になる部分はあると思う。(キャンプで)いい形で、なにか収穫があればね」。219勝左腕の言葉から波及効果を期待した。
(3)自主練習も徹底する
フェニックス・リーグでは、リリーフで5試合に登板。短いイニングの投球から感覚、自信を取り戻す日々を過ごした。20日間のテーマについて藤浪は、「技術練習です」と強い口調で語った。「全体練習もそうですし、自分の時間でもしっかりと。自主練習もやっていきたいと思います」。野球漬けの日々から活路を見いだす。藤浪復活が最大の補強になる。
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