山本昌臨時コーチ、遥人2桁星に太鼓判「緩い球覚えたら面白い」
「阪神秋季キャンプ」(1日、安芸)
その表情が充実ぶりを物語っていた。阪神の山本昌臨時コーチ(54)は、朝一番から辺りが暗くなる夕方過ぎまで精力的に指導。午後からは下だけタテジマのユニホームを着用し「たくさん質問していただいて。この時間まで休むことなくやらさせてもらいましたので。すごくいい初日だったんじゃないかなと思いますね」と笑顔だ。
指導は投手だけにはとどまらなかった。ノックの前には大山に声を掛け、スローイングを指導。その後は外野手数人を集めて即席の講演会を開き、高山は「外野手も短い距離を投げる練習をしなさいと。身ぶりを交えて手首の使い方などを教えていただきました」と明かした。
ブルペンでは「みんなレベルが高い。投げる投手みんな球が速くて」と感心したという。中でも高橋遥は「ポテンシャル的にはいつ2桁勝ってもおかしくない。球の走りなんかは非常に魅力的。(直球より)10~15キロ緩い球を覚えたら面白い」と素材を絶賛した。
前夜にはチーム宿舎で選手、関係者ほぼ全員の前で講演会を開き「経験談であったり、技術論」を伝えた。山本氏はいったん仕事のため高知を離れ、3日から指導を再開する。「引き出しを増やしてほしいなと。おそらく間違ったことは言わないと思いますので」。レジェンドは惜しみなく経験や技術を選手に伝えていく。