本番さながらシート打撃、第2クール最終日に 投手や大山にもバント!エンドランも
阪神の矢野燿大監督(50)がキャンプ休日の4日、第2クール最終日の7日に、今キャンプ初の実戦形式練習となるシート打撃を行うことを明かした。今季は作戦が思うように成功しなかったことを踏まえ、投手やシーズンで機会が少なかった大山にもバントをさせ、エンドランなども指示する予定。秋季キャンプでは異例の本番モードとなる。
今季は12球団ワーストの538得点。決定力不足と同様に、作戦の失敗は得点力不足の一因となった。実戦形式の練習は課題克服の絶好機。矢野監督は来季を見据えてシーズン同様の采配を振る。
「(今季は作戦が)あんまりうまくいった感じがなくて。バントはもちろん、エンドランとか。現状は(チーム全体が)うまくないから」
今季の犠打成功率はリーグ4位の・753。5月1、2日の広島戦では木浪が2試合連続でバント失敗。7月31日の中日戦では五回1死一、二塁で、青柳がバントで捕ゴロ併殺に終わり、接戦を落とした。エンドランも理想通りの結果とならないケースが多かった。
「意識付けと、『チームとしてこうやろう』というのを含めてやりたい。まずは(作戦で)やろうとしていること(の考え方)が合っていることが大事だと思う」
来年は東京五輪の影響で開幕が約1週間早まるが、春季キャンプは例年通りの2月1日から始まる。準備期間が短いこともあり、早い段階から緻密な野球に磨きを掛けていく。