高橋遥人、飛躍の3年目へ3つの誓い 900万増も「もっと頑張らなきゃ」

 阪神の高橋遥人投手(24)が25日、来季に向けて三つの誓いを立てた。最大の目標である「1、開幕ローテ入り」を果たし、今季の3勝9敗から「2、勝敗を逆に」し、1年間、軸として回ることで「3、規定投球回の到達」が見えてくる。この日、契約更改交渉では900万増の年俸2200万円でサイン。3年目の飛躍を誓った。(金額は推定)

 大幅な昇給を勝ち取っても、高橋遥の表情が緩むことはなかった。900万増の推定2200万円で一発更改。球団からは貢献度を高く評価された形だ。それでも会見で何度も口を突いたのは「もっと頑張らなきゃ」という焦りの言葉。振り返れば悔しさが残る。

 「本当に9月は、僕がすごく壊してしまったので。他のみなさんが頑張ってCSに行けた。その中で乗り遅れてしまいました」

 開幕ローテ入りは逃したが、5月5日のDeNA戦(甲子園)で1軍昇格。ここからほぼ1年間、ローテを守って19試合に登板した。結果的に3勝9敗、1ホールド。打線の援護にも恵まれず負けが先行したが、防御率3・78と安定した投球も光る。ただ、9月は4試合で0勝3敗。終盤に失速した形だ。   

 終盤の反省を胸に、秋季キャンプではカーブ、チェンジアップと新球習得に挑戦した。投球に緩急を付けることで、まず目指すのは開幕ローテだ。過去2年はシーズン途中の昇格。「まずは1番に、開幕ローテーションに入れるようにしたいです」と足元を見つめた。オフも鳴尾浜を拠点に体を動かしていく。 

 その上で、数字の目標として挙げたのは、勝敗数を逆にする活躍だ。「僕で6個も負け越しているので。そこを引っ繰り返せたらいい。負けより勝ちを多くしたいと思います」。CSでは中2日など2度の先発。大舞台に立った経験とシーズンの反省、新球を武器に勝ち星量産を狙う。 

 今季109回2/3。そうなれば初の規定投球回到達が見える。先発の登竜門クリアは、全く不可能な数字ではない。「最終的にそうなりたい。もっと頑張らなきゃ、もっと練習しなきゃいけない」。ホップ、ステップの2年を終え、飛躍を誓う3年目。大きなジャンプでエース街道を駆ける。

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