近本「本当のところは残念」新人王は村上と自ら予想も、本音ポロリ
「NPB AWARDS 2019」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)
阪神・近本光司外野手(25)が、新人王争いでヤクルト・村上宗隆内野手(19)に惜しくも敗れ、「本当のところ、残念と思っています」とステージ上で本音を口にした。
まれにみる大激戦となったセ・リーグの新人王レース。投票の結果、村上が168票で、近本は129票を獲得。39票差で受賞を逃した。
村上の新人王発表よりも一足先にステージに上がったのが近本。新人特別賞の受賞だった。穏やかな表情でスピーチを始めた近本は「このような賞をいただけて本当に光栄です」と感謝の言葉を述べながらも「入団当初から新人王、盗塁王を目指していました。本当のところ残念と思っています」。新人王ではなく「新人特別賞」だったことへの悔しさを率直に吐露した。
ルーキーイヤーの今季、142試合に出場し、打率・271。36盗塁を記録して盗塁王に輝き、159安打を放ち、長嶋茂雄(巨人)が保持していたセ・リーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新した。
阪神では2016年の高山以来となる新人王獲得への期待が高まっていたが、近本自身は一騎打ちとなったライバル、村上の新人王を予想していた。10月下旬に放送されたラジオ番組で「正直、村上君かなと思っている。僕は1年目で向こうは2年目ですけど、やっぱり19歳という若さはすごいなと思います」と発言。大学、社会人を経てプロ入りした自身よりも19歳の若さで打棒を爆発させた村上を評価していたのだ。
予想はしていたけれど、悔しい思いは隠せなかった、というところか。「僕よりも村上君の方がはるかにすごいので。やっぱり野球の一番の醍醐味。ホームランというのが見る人を魅了させるというか、一番面白いなと単純に思う」とライバルへ祝福の言葉を贈った近本。ステージ上のあいさつを「これ以上のことを目指してがんばりたい」と締めた。
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