新助っ人 ボーア合意!バースの再来や 逆方向も軽々!メジャー通算92発の左の大砲
阪神がジャスティン・ボーア内野手(31)=前エンゼルス=と基本合意したことが27日、分かった。1年契約で、12月に発表される予定。ボーアは193センチ、122キロの巨漢で、メジャー通算92本塁打の左打ち一塁手。逆方向に軽々と本塁打を放つパワーを持ち、谷本修球団本部長(55)は「バースに似ている」と史上最強助っ人を重ねた。この日、基本合意に達したジェフリー・マルテ内野手(28)とのダブル先発で来季は得点力不足とおさらばだ。
広角に、軽々とアーチを描く。待ち望んだ新大砲は、伝説の強打者とダブる。メジャー通算92本塁打のボーアは、バースを連想させるスラッガーだ。谷本球団本部長が魅力を明かした。
「軽く打って反対側に(本塁打を)打てるのはブラゼルとか、古くはバースとかに似ていますよね。ちょん(とバットに当たった打球)で(スタンドに)入りますからね。日本に来たら、驚くんじゃないですかね」
打線強化を掲げる阪神にとっては、補強ポイントに合致する強打者だ。193センチ、122キロの巨体から放たれる力強い打球は圧巻。メジャーでは17年に25本塁打を放ち、4度のシーズン2桁本塁打を記録。谷本球団本部長は生で、ド迫力の打球を体感している。
同本部長が甲子園球場長だった2015年6月30日。米国視察中に、マーリンズ-ジャイアンツ戦(マーリンズパーク)を観戦した。マーリンズの「4番・一塁」だったボーアは、三回1死でボーグルソン(元阪神など)から右中間の2階席最上段に特大アーチを描いた。
イチローも「8番・右翼」で先発していたが、ボーアの打球に衝撃を受け、強く印象に残った。左打者が不利となる甲子園の浜風も気にしないパワーを持つと確信。4年間も調査を続けてきた。
ボーアの今季年俸は推定250万ドル(約2億7000万円)。「なんせパワーがあるんで。(甲子園の)右中間に放り込んでもらったら、ファンにも喜んでもらえますよね」。条件面でも誠意も示し、“恋人”と5年越しの契約合意に至った。
大砲が加入することで、今季12球団ワーストだった538得点の打線に厚みが増す。ボーアとマルテは守備位置が重なるが、谷本球団本部長は「マルテはもともと三塁手ですしね。レフトを守ったことはあるんで」とボーアとのダブル先発起用が可能であることを明言。マルテが三塁に入った場合、大山が二塁に回る可能性もあり、実現すれば強力な打線となる。
また、谷本球団本部長は「可能性は追求したい」とさらなる外国人打者の獲得も示唆。15年ぶりのリーグ制覇へ、妥協せずに戦力強化を図っていく。