梅ちゃん 五輪出たい!虎党の前で公言 来季攻守でキャリアハイ約束
阪神の梅野隆太郎捕手(28)が8日、甲子園で開催された「甲子園歴史館トークショー」で、2020年に開催される東京五輪で侍ジャパン入りを目指すことを宣言した。2年連続ゴールデングラブ賞を獲得するなど実績を積み上げており、来季は攻守の全てで自己最高成績を残すことを約束。チームを勝利に導き、侍入りを目指す。
定員200人に対して、約4000人もの応募があったトークショー。梅野は過去最高となる当選倍率20倍の難関をくぐり抜けたファンの熱気に応えた。質問コーナーで来年開催される東京五輪への思いを問われると、力強く言い切った。
「はっきり言って、出たいのは出たい。チャンスがあるならもちろん。チャンスがある限り、出たいなという気持ちがありますね」
幼い頃から野球漬けの生活を送っており、普段はテレビをあまり見ないという。それでも日本の五輪への注目度は、家族や周囲の熱狂ぶりから伝わってきた。「感動だなあというイメージ」。2004年のアテネ五輪でNHKの五輪中継テーマソングだった「栄光の架け橋」は、映像とともに記憶に刻まれている。
福岡大4年時の13年に、日米大学野球選手権で日本代表入りしたが、トップチームでの経験はない。中でも五輪は全く別物と捉えている。「日本が注目するので、プレッシャーを感じながらやらないといけないと思う。そこに立たないとわからないこともあると思う。経験したい気持ちはある」。成長へのヒントが詰まっている大舞台へ、思いは強い。
ただ、日本代表入りだけを目標に掲げて、来季に臨むわけではない。リーグ優勝を目指す過程で勝利に貢献することが大前提だ。
今季は打撃3部門でキャリアハイとなる打率・266、9本塁打、59打点。14盗塁も球団の捕手では09年・狩野以来となる2桁盗塁を記録した。守備では補殺日本記録(123)を樹立し、2年連続ゴールデングラブ賞に輝いた。それでも高い目標があるからこそ、向上心は尽きない。
「来年は今年の自分を超えたい。インパクトの残るところで打つとか守るとか。盗塁を刺すとか。チームのためを思ってやることが、そういうこと(アピール)になると思う」
11月に開催された「プレミア12」の代表メンバーに、阪神から選出された選手はいなかった。広島・会沢、ソフトバンク・甲斐などライバルは多いが、虎党の期待を背負って日の丸を目指す。