ジョンソン退団決定的…代理人「気持ちはメジャー」 スアレス獲得間近か
阪神が残留を要請しているピアース・ジョンソン投手(28)の退団が決定的となっていることが分かった。米サンディエゴでは大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが開幕。9日(日本時間10日)、同投手の代理人がデイリースポーツの取材に応じ「気持ちはメジャーに」と明かした。また現地では、ソフトバンクを退団したロベルト・スアレス投手(28)と阪神が合意したとの情報も流れている。
吉報を待ち続ける球団関係者、阪神ファンに米サンディエゴから“悲報”が届いた。
現地時間9日、選手の去就などについて関係者が直接話し合うウインターミーティングが開幕。会場でデイリースポーツの取材に応じたジョンソンの代理人を務めるジョン・ボッグス氏が「9、10球団と話をしている」とメジャー球団と交渉を進めていることを明かした。
阪神は残留を強く要請し、好条件を提示した上でジョンソンサイドからの返事を待っている状況。谷本修球団本部長は日本時間10日も「(連絡などは)ありません」と話したが、ボッグス氏は「気持ちはメジャーに」と残留の可能性が極めて低いことをほのめかす。
ジョンソンは来日1年目から58試合に登板して2勝3敗、40ホールド、防御率1・38を記録。テレビ番組が企画した現役選手の選ぶ「すごい変化球」部門で1位に輝いたパワーカーブを武器に、防御率12球団No.1を誇るリリーフ陣を支えた。
その活躍にメジャー球団が注目するのは自然の流れ。さらにジョンソン自身にもかねてメジャー復帰の希望があり、また10月に第1子が誕生したばかりという家庭環境の要因もある。ボッグス氏は阪神に在籍した今季について「大きな1年だった。彼は阪神のことが好きだったし、チームも彼のことが好きだった。互いにリスペクトし合っていた」と話し、“決別”をにおわせるコメントを残した。
一方で球団もこの状況に手をこまねいているわけではない。不動のセットアッパー流出という有事に備え、水面下で代役探しも進めている。ウインターミーティングに参加しているメジャー関係者が「阪神はジョンソンに代わるリリーフを探していた。すでにスアレスと合意したと聞いている」と証言。ソフトバンクを今季限りで退団したスアレスについては、獲得が間近に迫っているもようだ。
ジョンソンと同じく球団の保留者名簿から外れたドリスの動向はいまだ流動的。PJの退団が決定的となった今、守護神・藤川球児につなげる外国人セットアッパー候補の獲得に主眼を置いて動いていく。