矢野監督 ボーア80打点イケる「相当パワーある」本塁打量産で得点力不足解消や
阪神の矢野燿大監督(51)が14日、獲得が正式に発表された新外国人ボーアを「相当なパワー」と評価。甲子園の浜風をモノともしない打撃で本塁打量産、さらに打点量産を期待した。東京五輪の影響で開幕が早まる2020年シーズン。同一リーグ相手のオープン戦でも隠すことはせず、本人が調子を整えることを最優先していく方針も明かした。
待望の大砲獲得に思わず表情が崩れる。新外国人ボーアに期待することを問われた矢野監督は「もちろんホームラン!」と即答。「あとは打点。ウチにないものというと得点力、長打。それを(補うために)期待して獲った選手なんでね。現状では一番『4番』に近いバッターだと思っています」と明言した。
映像はチェック済みだ。「パワーは相当あると思う。浜風に関係なく、ある程度はいくんじゃないかな」と本塁打量産を予告。左の強打者を苦しめる浜風を切り裂く甲子園ライトスタンドへの一発を期待するだけでなく、「極端な引っ張りでもないと思うし、センターから左中間ぐらいに打てる技術、パワーがある。期待値がどんどん上がるような選手」と目を細める。
今季の阪神は12球団ワーストの538得点。セ・リーグトップの巨人が663得点をたたき出しており、得点力不足は明白だった。「80打点?十分にいくんじゃない。そうじゃないと困るんだよ」。2014年のゴメス(109打点)、マートン(84打点)を最後に出ていない“80打点超え”を、ボーアに最低限のノルマとして課した。
さらに東京五輪で例年より早い開幕から存在感を示してもらうためにも、実戦に出ながら調子を整えてもらう考えも明かす。「任せる部分とこちらが促す部分と、それは見てからの判断になると思う。本人が調子を整えることの方が大事」。同一リーグ相手のオープン戦でも隠すことはしない方針だ。
この日はMBSラジオ「MBSベースボールパーク」に生出演した矢野監督。ラストの聴取者へのメッセージでは「2020年、阪神タイガースは日本一に“なりました”」と得意の『予祝』で締めた。その願いを実現させるためには、ボーアの活躍が必要なことは言うまでもない。