スアレス正式契約 決め手は“トミー・ジョンの法則”球児も桑田もダルも復活

 阪神は19日、ソフトバンクを今季限りで退団したロベルト・スアレス投手(28)と来季の選手契約を締結したことを発表した。1年契約の年俸8000万円。2017年4月にトミー・ジョン手術を受け、18、19年と本来の投球ができていない右腕。だが球団幹部、矢野監督ともに術後数年で復活する“トミー・ジョンの法則”に期待して獲得したことを明かした。(金額は推定)

 161キロ右腕の再起に自信を見せた。獲得が正式発表されたスアレスは、2017年4月にトミー・ジョン手術を受けた。だが、手術から復帰した18年は11試合の登板にとどまり、今季は9試合(うち先発6試合)で0勝4敗と本来の輝きを取り戻せていない。

 それでも阪神が獲得に至ったのは“トミー・ジョンの法則”に望みを託したからだ。「手術をやって3年目になるんですかね。だいぶ回復していると思います。上昇気流を描いてもらったら。あの手術をした方が筋力が強くなるって言いますから」と谷本球団本部長は明かす。

 「藤川球児選手もそうですし、3年目ぐらいから、かつて以上のものが出てくる感じがある。他の選手を見ていてもそんな感じはあるので」。藤川はカブス時代の13年6月に同手術を受け、16年に阪神へ復帰。以降は完全復活を果たし、特に今季は守護神として全盛期に勝るとも劣らない結果を残した。

 他にも村田兆治(ロッテ)、桑田真澄(巨人)など往年の名投手も術後2、3年で完全復活を果たし、選手寿命を延ばした。近年ではダルビッシュが手術前より球速がアップしていることが話題になったばかりだ。

 谷本本部長は「編成部門としてはスアレスは短いイニングの方が適性があるんじゃないかという見方です。イメージとしてはそのポジションだと思っています」。来日初年度の16年にソフトバンクでセットアッパーとして58試合に登板。1セーブ、26ホールドを挙げているだけに、退団が決まったジョンソン、ドリスの代役として期待がかかる。

 もうひとりのリリーバー候補である助っ人右腕・エドワーズの獲得も秒読み段階。救援陣を支えた2人の穴を埋めるため、球団は万全の態勢を整えていく。

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