岩貞封じる!ヤクルト・村上との熊本対決 17年から復興支援「勝ちで僕が寄付を」
阪神の岩貞祐太投手(28)が23日、来季のヤクルト戦で同じ熊本出身の村上を封じることを誓った。村上は先日の契約更改交渉後、来季は本塁打1本ごとに、16年の熊本地震で被災した故郷の熊本城修復のために一定額の寄付を行う考えを示した。岩貞も17年から復興支援活動を始め、今季の開幕前には熊本の少年野球チームなどに公式戦1勝につき10万円、または10万円相当の野球道具を寄贈することを発表していた。
熊本出身同士、故郷を思う気持ちは変わらない。だが、野球となれば真剣勝負を挑んでいく。「僕からは1本も献上させないように、その勝ちで僕が寄付できるように」と“同郷対決”を制して、自らが地元に恩返しすることに意欲を見せた。
今季の対戦成績は3打数無安打。開幕2戦目のヤクルト戦(京セラドーム)で顔を合わせ、岩貞に軍配が上がった。だが左腕は「来年になれば力関係も変わってくると思う。打ち取れるように僕もボールを磨いていきたい」と慢心はない。
この日は鳴尾浜でキャッチボールや遠投などで調整した。来季の開幕カードはヤクルト戦。そこでの対戦に「そうなれるように、しっかり状態を上げてやっていかないといけない」と岩貞。熊本への思いを胸に、開幕ローテ入りを目指す。