ドラ1西純矢にマエケン直電金言「少しの違和感でも我慢をするな」

 阪神のドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が28日、ドジャースの前田健太投手(31)から電話でアドバイスをもらったことを明かした。広島出身の西純にとって、カープ出身のマエケンは憧れの存在。大先輩からもらった「少しの違和感でも我慢をするな」という金言を胸に、1年目からの先発ローテ入りを狙っていく。

 電話口から聞こえてくるその声に、西純の緊張はマックスに達していた。

 「自分は広島(出身)で、前田健太投手を見て育ったので。本当にすごい方。緊張してなかなかしゃべれなかったです」

 阪神への入団会見を終え、プロとしての自覚が日々高まっていたある日のこと。知人を通じて紹介されたマエケンと電話で話す機会を得た。雲の上のような存在である先輩投手からの教えは、“無理は禁物”というものだった。

 「少しのケガとか“痛いな”という違和感が出ても、高校の時は我慢してやったりとか、運動はする。でも、プロの世界はちょっとのケガを我慢したことによって長引いたりするからと。そこは気をつけた方がいいと言われました」

 球団は焦らせない方針だが、西純は「1年目からローテーションに入るつもりで、このオフの間から鍛えてやっている」とハイペース調整を継続している。遠縁の親戚であり、チームの先輩でもある西勇から「3年後に1軍…とかではダメ。堂々と1年目から勝負してもらいたい」と激励されたことがその理由だ。

 だが、目標に向けて調整を進める中で、体が発する“サイン”を見逃さず、無理はするなというメジャー投手の言葉にハッとさせられた。

 球団関係者からは、アピール次第では2月下旬のオープン戦での1軍登板もあり得ることを聞かされている。それでも「一日一日が勝負だと思っているが、体と相談しながら、焦らずにうまくやりながら上を目指していきたい」と慎重にトレーニングに励んでいくことを誓った。

 高い志とともに自制する勇気も必要。憧れの先輩の金言を胸に、ドラ1ルーキーが目標へ向けて歩みを進めていく。

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