阪神・北條 山田哲流でつかむ!開幕スタメン “打って走れていやらしい”極意を学べ

 ヤクルト・山田哲(右)、同・中村(左)とダッシュを繰り返す北條
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 阪神の北條史也内野手(25)が10日、愛媛県松山市内の坊っちゃんスタジアムで、ヤクルト・山田哲人内野手(27)らとの合同自主トレを公開した。走攻守で球界トップクラスを誇る山田哲は最高のお手本。開幕戦となる3月20日のヤクルト戦(神宮)で成長した姿を示すため、開幕スタメンを飾って勝利をつかむ。

 季節外れの強い日差しに照らされながら、北條は心地よさそうにグラウンドを走った。山田哲らツバメ軍団に交じっての合同自主トレ。レベルアップへわずかな時間も無駄にしない。球界を代表する選手を見て、盗み、学び、必ず開幕スタメンをつかみ取る。

 「序盤からしっかり結果を出して、シーズンの終盤まで活躍して優勝できたらいい。最初(開幕戦)から出られるようにと思っているので、試合に出るために何をしないといけないのか、考えながらやっていきたい」

 16年から5年連続参加となった合同トレーニング。走攻守で球界を代表する山田哲からは、これまでにも多くのアドバイスを受けてきた。だが、自らが求める選手像である打って、走れて、いやらしい打者に近づくためには、まだまだ聞くことがたくさんある。

 矢野監督は近本の2番構想を示唆しており、1番の経験がある北條が切り込み隊長を務める可能性は十分にある。「(1番は)出塁というのが一番大事になってくる。その中で長打もある嫌な打者。1、2番がいやらしい打者なら、投手も気にしてしまってチャンスでクリーンアップを迎えるので」とトップバッターとしての役割は理解している。

 打撃だけでなく、これまでのイメージも一新させる。1軍出場5年間で盗塁を9個成功させ、失敗はゼロ。「走らないキャラと思われてるんで、そういう隙で。矢野さんの野球というのは、そういうところを目指している。数が増えたら一番いい」と積極的に走る考えを示した。

 この日は、グラウンドでランニングやキャッチボールをし、午後からは室内に移動して打撃練習などで汗を流した。今季の開幕戦は敵地でヤクルトとぶつかる。成長した姿を見せるには、これ以上の舞台はない。「(開幕戦に)特別な感情はあります。最初のスタートダッシュ。勢いはチームとしても大事だと思う。そこで自分が出られたらなと。ヤクルトのみんなにはお世話になっているので」。神宮の杜を席巻する働きで、恩返しを果たす。

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