阪神・ドラ1西純 虎のカネやん目指す!14年連続20勝「達成できそう」
「2020NPB新人研修会」が10日、都内ホテルで開催され、12球団の新人選手が出席した。阪神ドラフト1位の西純矢投手(18)=創志学園=は、金田正一氏が残した数々の偉業に感銘を受け、レジェンド級の活躍を目指していく決意を示した。
レジェンド級の功績に挑む。40分間の野球殿堂博物館見学で約10分間、西純が足を止めてじっくりと見ていたのは、日本唯一の400勝投手である故金田正一氏のコーナーだ。
通算400勝だけでなく、1年間で400イニングなど前人未到の記録を打ち立ててきた大投手。「今のプロ野球ではなかなか難しい部分でもある。本当にすごい」。その後、14年連続20勝の記録が書かれた記念旗を見ると、西純は意外な言葉をつぶやいた。
「400勝や400イニングは難しいけど、14年連続20勝か…」
隣にいたドラフト6位の小川から「目指せよ」と言われ、笑顔を浮かべる場面も。「400勝に比べたら、達成できそうな記録でもあると思う。何年も連続で取るというのは難しいところですが、頑張りたいと思う」と壮大な夢に挑戦していく。
侍ジャパンの建山投手コーチの特別講義では「緊張しても試合で力を発揮できるか?」と問われ、手を挙げる姿があった。心に残った話は、昨年行われたプレミア12決勝戦でのオリックス・山本の秘話。試合中のルーティンが極度の緊張感に襲われてできなかったが、終盤になると自然と緊張が解けた。理由は「場面を想定して事前に準備ができていた」こと。プレーには準備が大切と再認識し「話を忘れず、心に刻んでやってきたい」とした。
高校BIG4のメンバーで、U18W杯で共に戦ったヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木朗とも久々に会話。佐々木朗には「元々デカかったが、身長も体もでかくなった」と衝撃を受けた。「自分も負けていられない」-。同世代の選手たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、いずれは世代の代表として、カネやん級のスケールの大きい投手へ大成していく。