阪神ドラ2井上、奥川から3割打つ 甲子園決勝逆転3ランも「1本しか打てていない」
阪神のドラフト2位・井上広大外野手(18)=履正社=が12日、兵庫県西宮市の鳴尾浜で行われた新人合同自主トレに参加。ヤクルトの同1位・奥川恭伸投手(18)=星稜=から「打率3割」を目標に掲げた。春夏の甲子園で対決し、夏の決勝では右腕から逆転3ランを放ったが、高校時代の通算対戦成績は9打数1安打。プロの舞台では安打を積み重ね、ライバルを圧倒する。
辛酸をなめさせられた相手にプロの舞台でリベンジを果たす。履正社時代、聖地で名勝負を繰り広げた星稜出身のヤクルト・奥川について質問されると、井上の口調は熱を帯びた。その上で、奥川から「打率3割」を目標に掲げる。
「奥川に対して3割は打ちたいと思います。プロの世界に入って同じリーグでもある。負けたくはないです」
昨夏の選手権大会決勝では右腕から逆転3ランを放った。野球ファンから見れば、“井上が勝った”という印象が強く刻まれている。だが公式戦での通算対戦成績は9打数1安打。「センバツ、夏の大会を合わせて1本しか打てていない」と悔しさをにじませる。
相手の印象を一言で表すならば「気持ちの強い投手」だという。相手打者に打たれた後の姿が印象的だったと振り返り「(次は)必ず打ちとってやるという気持ちがマウンドで表れていた」と負けん気の強さを感じた。
10日に行われたNPBの新人研修会では昨年9月の茨城国体以来となる再会を果たした。奥川の方から井上に歩み寄り、談笑。「練習はどんな感じなの?とか聞きました」と合同自主トレでの近況を話し合ったという。
この日も11月中旬にねんざした右足首の影響から、新人合同自主トレでは別メニュー調整。キャッチボールや室内でティー打撃を行った。「だいぶ良い状態ではきている」とし、寮の部屋でもバットを握り、手首を返す動作を反復している。
奥川から安打を積み重ねることが目標だが、持ち味のフルスイングは貫く考え。「ホームランバッターを目指してやっている。たとえ三振でも当たったら本塁打だったなというスイングをしたい」。ライバルとの対戦で単打狙いはしない-。渾身(こんしん)のスイングで奥川が投じた白球をスタンドへ打ち返す。
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