阪神・梅野 田淵超え宣言!盗塁阻止率・552で「3年連続GG賞狙う」
阪神・梅野隆太郎捕手(28)が16日、沖縄県内の「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」で、能見、岩貞、岩崎、横山、大山との合同自主トレを公開した。14日に大先輩・田淵幸一氏(73)が野球殿堂入り。入団以来、ミスタータイガースの背中を追ってきた梅野は田淵氏が1970年に記録した盗塁阻止率・552超えを宣言。田淵氏を超える3度目のゴールデングラブ賞、全試合マスクにも意欲を示した。
南国の空の下、「チーム梅野」を率いるチームリーダーが、決意を新たにした。今年もミスタータイガースの背中を追う。14日に殿堂入りした田淵氏は1970年に驚異の盗塁阻止率・552を記録。梅野は憧れのまなざしを向け、2020年のターゲットを定めた。
「すごい、めちゃめちゃすごいこと。生え抜きの中では“田淵さん以来”というのがすごく出るので。今シーズンのまた新たなチャレンジの舞台で。補殺もそうですけど、盗塁阻止も積み重ね。そういうのを超えていけたら。自分が現役で出ている時しかチャンスはないので。今年も“田淵さん以来”と出るような活躍をしたいと思います」
昨季は3年連続リーグ2位の盗塁阻止率・370をマーク。65年ぶりに日本記録を更新する123補殺も記録した。2年連続ゴールデングラブ賞に輝くだけに、強肩部門も譲れない。鉄砲肩を磨き上げ、レジェンドに挑む覚悟だ。
田淵氏でさえ成し遂げていない全試合マスクもモチベーションの一つだ。捕手は消耗が激しく、阪神で達成したのは71年辻恭彦、10年城島健司の2人だけ。昨季の梅野は129試合に出場し、2年連続で規定打席に到達した。不動の地位を築き上げた梅野にとって、決して不可能な目標ではない。
「チームが勝つため自分も気を引き締めてやらないといけない。一日一日が勝負。キャッチャーとして出る限りは勝ちたい。トライしていきたいというか挑んでいきたい」
グラウンドでは「TU」(チーム梅野)のパーカと帽子をそろえ汗を流した。かつての「チーム能見」から伝統を受け継ぎ、選手会長は自覚にあふれる。矢のような「梅ちゃんバズーカ」も、順調な仕上がりを物語った。
「ゴールデングラブも3年連続で狙ってますし、ベストナインも狙っている。リーグ優勝の場面を見るのはやっぱり悔しい。チームで優勝をつかめるようにと思っています」
全試合マスクをかぶり、リーグ優勝を果たすと球団初の快挙だ。2005年以来、15年ぶりの頂点へ、梅野がナインの先頭に立つ。