日本一監督、吉田義男氏 矢野阪神V三カ条「藤浪の復活」「打線の固定」「遊撃の固定」

 ヨッさんが阪神の35年ぶり日本一へ提言した。甲子園歴史館の顧問を務める吉田義男氏(86)が21日、大阪市内のホテルで行われた「甲子園歴史館運営会議」に出席。「今年はチャンス」と矢野阪神優勝に大きな期待感を示した。1985年に阪神を球団唯一の日本一に導いている名将は「藤浪の復活」「打線の固定」「遊撃の固定」をV実現への三カ条として挙げた。

 阪神球団史上、唯一の日本一監督・吉田氏が、今季の矢野阪神にVの予感がしていることを明かす。

 「チャンスちゃう?いろんな意味で。若手の台頭というか、全選手含めて力を発揮する-去年にそういうことを他球団よりも早く打ち出しているんでね、矢野も。2年目で一番安定した力を出すんじゃないかと。僕はそんな気がして…」

 1985年、圧倒的な打撃力を武器に、虎を21年ぶりのリーグV、初の日本一に導いた。その名将が今季の阪神Vへ向けた三カ条を挙げた。

 【1】「藤浪の復活」 

 吉田氏は「若手のいい投手もたくさんいる。高橋もおるし、才木もおるし」と話し、若手投手陣の台頭に大きな期待を寄せる。中でも藤浪の復活が優勝に向けて不可欠であることを強調。「彼の一本立ちというか、それがローテーションの鍵を握っている」と昨季、プロ入り後初の0勝に終わった右腕の成績がチームの浮沈を左右することを強調した。

 【2】「打線の固定」 

 日本一達成時、2番は北村、吉竹、弘田を併用していたが、6番までの打順の顔ぶれはほぼ固定されていた。「固定した6番までが点を取ってくれて監督も楽やった」と当時を振り返り、「大山ですよね…固定してほしいと思うな打線は」と打順固定での大山爆発を期待。さらに「韓国でやっていた子が打点をどう稼ぐか。僕は3番を打つと思うが、彼が鍵を握っている」と新助っ人サンズをキーマンに挙げた。

 【3】「遊撃の固定」 

 自らが守った“聖域”だけに、遊撃は気になるポジションだ。「ショートを誰がするかというのが…。私は(個人名を)断定はしませんが、ここを固定できるかがポイントちゃいますか」。木浪か北條か植田か…。鳥谷以降、固定されていない遊撃レギュラー争いの決着を期待した。

 2005年を最後に優勝から遠ざかる現状に「やっぱり勝たないかんわな。(日本一から)35年やもんな。ちょっと長すぎるわ」と嘆いたヨッさん。ファンも歓喜の瞬間を渇望している。

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