阪神・藤浪 変わった!梅野が復活へ太鼓判「メチャメチャ良かった」

 合同自主トレ初日からブルペン入りし、笑顔を見せる藤浪
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 阪神・梅野隆太郎捕手(28)が29日、沖縄県宜野座村の「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」で行われた先乗り自主トレに参加した。初日からブルペンで藤浪晋太郎投手(25)の球を受け、復活に太鼓判を押した。直球や制球力など、昨秋キャンプとは見違えるような姿を大絶賛。女房役の証言から剛腕復活へ確かな道筋が見えてきた。

 帰りの車に乗り込む直前、梅野の言葉が熱を帯びた。今年初となる藤浪とのバッテリー。開口一番に「今日は素直にメチャメチャ良かったと思う」とベタ褒めすると、口調はさらにヒートアップ。「いろんな球を受けてみて、イメージ通り。ある程度、悪い球でもストライクになる球が多かった。ベストな球も多かったし、メチャメチャ良かった」と繰り返した。

 ブルペンでは直球、カーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、フォーク、チェンジアップと全球種を受けた。計50球の中でも特にツーシームの軌道には思わず「エグイ!」と驚愕(きょうがく)。こうしたところにも梅野は右腕の変身を感じ取っていた。

 「試合うんぬんより、トライしていくという気持ちの余裕。真っすぐに余裕が出てきたから、いろんな球にトライできる。すごくモノになるだろうなって。(内角に)食い込んでくるシュート系のボールをイメージ通りに投げられていたと思う」

 かつての輝きを知るだけに説得力が違う。入団から3年連続2桁勝利を挙げた若きエースの姿、そしてそこからの長い苦悩も見てきた。年明けの沖縄での合同自主トレ中も「ニュースで見ていました」と藤浪の動向は常に気に掛けていた。

 梅野は恒例となった先乗り自主トレ初日のバッテリーに「毎回受けている気がする」と笑う。偶然の連続ながら「縁があって、お互いいいスタートを切っていけたら。最初にしては出来上がり過ぎ。ビックリするぐらい球も速かったし、良かったと思う」とニッコリ。リップサービス抜きに復活へ期待を込めた。

 「継続して、特に変わったところはないです。いい感じです」

 練習後、藤浪本人は多くを語らず、淡々と振り返った。ブルペンでは入念にリリースポイントを確認し、クイックモーションを試した。マウンドの土が軟らかく、悪癖の抜け球も見られた。それでも梅野の証言通り、高い確率で強い球がストライクゾーンに集まっていたのも事実だ。

 藤浪の復活は日本球界の願いでもある。昨季はプロ初のゼロ勝も存在感は桁違いだ。1軍の舞台で再び輝かせるために、梅ちゃんが全力で支えていく。

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