阪神 “新打線”が初戦から機能 矢野監督のこだわり「2番・近本」が躍動
「練習試合、中日-阪神」(8日、北谷公園野球場)
“新打線”が初戦からいきなり機能した。「2番・中堅」でスタメン出場した近本光司外野手が、1点ビハインドで迎えた五回、逆転二塁打を放つと、好走塁でも追加点を演出した。
矢野監督が前日、井上打撃コーチに任せた打順の中で、唯一こだわったのが「2番・近本」。真価を問われる場面はいきなり訪れた。1点ビハインドで迎えたこの回、先頭の北條が四球で歩くと、続く高山が三遊間を抜き、無死一、二塁を作った。
ここで打席に立った近本は初球、バントの構えを見せて揺さぶる。ボールとなり2球目だ。高めに甘く入った130キロを強振。打球は深々と右中間を破った。
2者が悠々と生還して逆転に成功すると、近本も俊足を飛ばして三塁に到達。なおも無死三塁の好機では、植田が放った左翼線前寄りの打球でスタートを切る。間一髪のタイミングだったが、足で追加点をもぎ取った。
矢野監督が理想に掲げる「2番・近本」の攻撃オーダー。上々の発進となった。