阪神ドラ2井上脱力弾 自分もビックリ!泳いでも左へズドン「あそこまで飛ぶんだ」
「阪神2軍春季キャンプ」(20日、安芸)
阪神ドラフト2位・井上広大外野手(18)=履正社=が20日、ケース打撃で福永から左越えにアーチをかけた。プロの投手から初めて放った“本塁打”に球場の観衆も沸いた。
場面は1死三塁。「外野フライを打たなきゃと感じていた」と井上。フルカウントから外角に沈んでいくカーブを泳ぎながらすくい上げると、打球は左翼フェンスを越えた。「全然振っていませんでした。外野フライと思ったんですけど、泳いでもあそこまで飛ぶんだとびっくりした」と脱力スイングで放った一撃に自身も驚いた。
バットの入射角度も完全にマッチした。「バットに当てることを最優先していた」と打席を振り返る。直球も変化球も想定していた中で来たカーブに体が反応。「当てにいった中でいいバットの入り方ができた」と自画自賛する。
和田TAからも第1クール中に「(体が)泳ぐことは全然悪いことではない」と助言された。泳いでも打てたことは一つの自信だ。「ここでアイデアがプラスになることが分かった」と打撃の引き出しが一つ増えた。
井上の理想像はアーチスト。「一振りで流れを持ってこられるような選手になりたい。そのために自分のスイングをしたい」。日々鍛錬を重ね、和製大砲への道を着実に歩む。