阪神エドワーズ初陣3人斬りでセットアッパー名乗り 矢野監督うれしい悩み

 「練習試合、阪神9-1楽天」(20日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の新外国人、ジョン・エドワーズ投手(32)=前インディアンス傘下3A=が20日、実戦初登板し、1回を無安打無失点と好投。セットアッパーへ名乗りを上げた。4点リードの五回に登板。ナチュラルにカットする直球を武器に三者凡退に仕留めた。同じく勝利の方程式候補の岩崎、新外国人のスアレスも無失点に抑えた。

 晴れ渡った空の下、エドワーズが圧巻のデビューを飾った。出番は5-1の五回だ。速いテンポでイヌワシ打線を圧倒すると、わずか9球、瞬く間に三者凡退に料理した。

 「少ない球数で打ち取ることができた。積極的に攻めていくことが大事。真っすぐを使って有利なカウントにすることができたし、真っすぐの感触は本当に良かったです」

 エドワーズの直球はナチュラルカットする特徴がある。先頭藤田は146キロで二ゴロ、1番辰己、2番鈴木大も速球で一ゴロに打ち取った。自慢のパワーカーブとスライダーを織り交ぜつつ、ナチュラルにカットする直球の威力を際立たせた。

 前のめりになるほどの積極性も持ち味だ。金村投手コーチによると、味方の攻撃中にマウンドへ向かおうとしたという。同コーチは「少しナーバスになっていたのかな」と苦笑いし、「しっかり詰まらせていてすごく良かった」と絶賛した。

 期待通りの働きに矢野監督もニンマリだ。「真っすぐも変化球も強さというのが武器だと思う。ゾーンにいけばそんなに簡単に打たれるような感じには見えない」と高く評価。「右左関係なく、どっちかというと、左打者が嫌かもしれないね」と印象を口にした。

 今季も自慢のリリーフ陣は盤石。エドワーズの後を受けたスアレス、岩崎も無失点のそろい踏みだ。昨季ブルペンを支えたジョンソン、ドリスが退団。戦力ダウンが心配されたが、キャンプ後半で吹き飛ばした。

 今季は外国人8人体制を敷き、ブルペンはエドワーズとスアレスの選択を迫られる可能性もある。「どうしようかなと、レベルの高いところで競争してくれている」と指揮官。外国人を含めたし烈なサバイバルが、チーム力を押し上げていく。

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