【阪神・矢野監督&今中慎二氏対談1】次期エースは高橋遥人
阪神・矢野燿大監督(51)が中日時代にバッテリーを組んだ今中慎二氏(48)と現役引退後に初めて対談し、『エース』について語り合った。タテジマの正捕手だった指揮官が描くエース像。93年に17勝を挙げて沢村賞を獲得した左腕が唱えるエース道。現在も公私で親交の深い両者の熱いトークをたっぷりとどうぞ。
◇ ◇
今中慎二氏(以下、今中)「キャンプも第4クールが終了しました。ここまでの手応えは」
矢野監督(以下、矢野)「ホンマに順調にやれてる。日本一になる!って決めて、テレビでもラジオでも新聞でも言うて、ホンマにそれが楽しみなキャンプを送れてるんで、めちゃめちゃ楽しみ」
今中「今年の阪神投手陣は、去年からメッセンジャー、ジョンソン、ドリスが抜けた。どう戦っていきます?」
矢野「大きく貯金してくれるピッチャーが出てくるのは必要やと思うから。もちろん打線との兼ね合いもあるけど、開幕投手に指名した西(勇)はそこで頑張ってもらう中で、高橋遥人がそこにしっかり入ってきてほしいなというピッチャーになってきてる」
今中「何年後かを考えた時のエース候補として、誰が一番魅力がある?」
矢野「高橋やろね。緩いボールを覚えたことでピッチングの幅が広がってね。今までは力だけでいってたけど、変化球で追い込んで最後真っすぐとか、カーブも投げるようになってきたしね。高橋遥人が一番そこに近いかな」
-エースに必要な要素とは。
矢野「納得できるヤツ。コイツで負けたらしゃあないんちゃうっていう。大事なとこでエースがいくわけじゃん。オレはペーペーやったけど、あの10・8の時はチュウ(今中氏の愛称)が投げるしかないやん。でもあの時、チュウが投げて打たれたからって、そうやって負けたらしゃあないやんってチームに思わせたからね。勝ったら優勝っていう場面や開幕戦だったり、大事なところで最後はちょっと無理してでも投げてもらいたい、ちょっといってくれ、と思わせるピッチャーがいいですよね」
(続けて)
「いろんな条件出したら、勝つとか、周りを納得させられるとか、練習姿勢とか。いろんなものがあると思うのよ。一個じゃないのよ。その中でオレは、周りのヤツがコイツで負けたらしゃあないと納得させられるヤツがエースやと思う」
-エースの意識は徐々に芽生えてくるものなのか。
今中「それまでにエースと呼ばれた人たちを見てると、野球以外のところのこともすごく言われてた。それって人間性なのか性格なのか分からないですけど。今で言うと、オレの背中を見てこいよというタイプなのがエースで、阪神でいうと西なのかな」
矢野「そうそう」
今中「西の背中を高橋が見て、マネていくというところ。それとエースは長いイニングを投げられないとダメですね」
矢野「確かに」
今中「ローテ投手が6人いる中で、エースが5回や6回で代わってたら、リリーフにすごい負担が掛かるんで。最低7回、8回投げないと。それができるピッチャーがエースになっていくんだと思う」
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