阪神・糸井「幸せ」198日ぶり実戦で大瀬良撃ちマルチ!打って走って「イケるな」

 「オープン戦、広島14-2阪神」(23日、コザしんきんスタジアム)

 全身から喜びがあふれ出る。「まずはこうやって、みんなとまた野球ができて幸せでしたね…はい」。少し照れくさそうに笑いながら、阪神・糸井が198日ぶりに実戦復帰を果たした心境を伝えた。

 ほぼ完璧と言えるリスタートだ。この日は1番での出場。試合開始とともに打席へ向かった。マウンドには広島のエース・大瀬良。1-0からの直球を逆方向へはじき返した打球が左翼の芝生で弾む。ファーストスイングで見事に復帰即安打を決めてみせた。

 続く三回の第2打席では、135キロのカットボールを引っ張って右翼線へ。一気に一塁を蹴ると悠々と二塁に到達した。2打数2安打に「そこは…うれしいかな。強く振れたし、しっかりダッシュもできたんで。気にしつつ走ったりしたけど“イケるな”っていうのはありますね」。言葉のひとつひとつに充実感がにじんだ。

 試合開始前から存在感を示していた。打撃練習では柵越えを連発。他の打者とは明らかに違う打球音に、気が付けば相手ベンチで広島の選手が並んでその打撃を凝視していた。この日は一日キャプテンも担当。円陣の真ん中で絶叫して、チームの士気を、そして自らの気持ちを高めてゲームに入っていった。

 昨年8月9日の広島戦で左足首を痛め、10月には手術へ踏み切った。「2カ月も歩くだけで痛かった時期があったんで、相当不安というか…またグラウンドに戻れるのかなっていうのはずっと思いながらリハビリをしていたんで」と苦難の日々を振り返る。

 昨年12月の契約更改時には回復度合いを98%と表現したが「今は99・8%!開幕時に何%?分かんない、へへへっ」と糸井節も健在だ。“ヨシオ100%”はもう目の前。阪神打線に欠かせない超人が帰ってきた。

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