阪神 大山よ、気持ち悪く打て!矢野監督が不振の大砲に30分密着指導

 大山(中央)に指導する矢野監督(右、左は新井コーチ)
3枚

 「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)

 阪神の矢野燿大監督(51)が25日、大山悠輔内野手(25)に約30分間もの直接指導を行った。異例の長時間にわたる“愛のレッスン”の中で、ミートポイントのズレを指摘。捕手目線での考えを伝え、一つの案として、打撃練習から実戦を想定した「気持ち悪く」打つ方法も伝授した。

 キャンプも残り2日。矢野監督はオープン戦が本格化する前に、不調の大山の元へ歩み寄った。約10分間、身ぶり手ぶりを交えてアドバイス。その後はロングティーにも密着した。「気づいたことを伝えた」。一人の選手への直接指導としては異例の30分に及んだ。

 大山は今年の実戦で38打数7安打の打率・184。指揮官が指摘したのは、以前から気になっていたミートポイントのズレだった。

 大山は前でさばいて長打が打てるところが長所。ただ、タイミングを崩された時にはもろさもある。「試合になったら相手も打たせないようにしてくる。そこにズレは絶対出てくる」。簡単に打ち取られるケースを減らす方法として、捕手目線でアドバイスを送った。

 「キャッチャーから見て『大山にはこうされたら嫌』という部分は、もっと引き込んで打つ形。ポイントが前で打つというのはいい部分でもあるけど、打てるゾーンの幅を作ることが必要じゃないか、という話をしていた」。大山には差し込まれても打ち返すパワーが備わっている。打つポイントを今より体寄りに置くことを、ズレ解消のヒントとして伝えた。

 練習法として提案したのは「気持ち悪く」打つこと。「実戦で相手は打たさないようにしてくる。練習やから、気持ち悪く、気持ちよく打たないというか、そういう部分も必要かな。いろんな打者もそういう練習方法をしているのは、現役時代も見ていたし」。タイミングの取り方をあえて遅らせるなど、実戦をイメージしたスイングの重要性を説いた。

 大山はフリー打撃の映像を確認していないため「どういう振りをしていたかも分からないですし、しっかり自分の中で整理できたらまた話させてもらいます」と話すにとどめた。今キャンプではマルテとの三塁争いに真っ向勝負で挑んでいる。がむしゃらに練習に取り組む中で、自身を見つめ直す貴重な時間となったことは間違いない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング(阪神タイガース)

  1. 落合博満氏 藤浪に苦言「もうちょっと野球を勉強した方がいい」

  2. 開幕連勝の阪神・藤川監督が3度繰り返したフレーズとは 「チームとして強くなっていくという部分では非常に大きいと思いますね」

  3. 阪神・藤川監督が驚きの采配 石井大智が開幕2試合目で早くもイニングまたぎ 2年ぶりの2イニング登板で1安打無失点

  4. 逆転V弾の阪神・森下翔太 ヒーローインタビューで発した言葉にスタンドがざわめく

  5. 元阪神・井川慶氏の眼 阪神の開幕2連勝に見えた藤川流のマネジメント「投手出身らしい起用」とは

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

  1. えっ?12歳!?木下優樹菜 ギャル化した小6長女とツーショにネット驚愕「スタイルよすぎ親子」「大きくなりすぎ友達みたい」

  2. 河合美智子 2度の脳出血乗り越え夫婦で番組出演へ、収録予定日の2週間前に発症も

  3. 意外すぎ!元広島・山本浩二氏 息子の妻が超有名芸人の娘だった!23年前に出会い17年後結婚 宴会芸に「父超えた」

  4. 「行列」最終回 TVで見なくなった美人弁護士が現れ騒然 夫は有名俳優 3児綺麗ママの姿に「久々見た」「戻ってきた」「顔好き」

  5. 有吉弘行が「気になる」芸人と爆笑再会 48万円超の高級電動車いすで散歩に出かける

注目トピックス