岡田彰布氏のセ5球団チェック 広島ドラ1森下10勝、G新助っ人パーラ20本も
15年ぶりのリーグ優勝を目指す阪神に立ちはだかるのはどの球団か-。デイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(62)が、春季キャンプ恒例のセ・リーグ5球団視察を敢行した。キャンプや対外試合をつぶさにチェックした岡田氏が、各球団の戦力をずばり、診断する。
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もう一つの優勝候補はやっぱり、広島やろう。全体としては、去年よりいいような気がするなあ。
特に、投手陣やね。後ろ(抑え)をどうするかという課題はあるけど、先発もブルペンも頭数はおる。何人かの投球練習を見たけど、勢いという意味では、阪神よりも上のように感じるな。
新人の森下もええよ。ヤクルトとの試合を見たけど、うまくすれば10勝近くはいくんじゃないか。まあ、きれいなフォームから出てくるボールもまたきれいやから。ちょっときれいすぎるかな、というんはあるけどな。
心配材料は打線かな。去年、丸が移籍、バティスタが出場停止となって、今年のキャンプでは松山も故障離脱やろう。得点力はちょっと期待しづらいと思うよ。
巨人は去年のセ・リーグ覇者やし当然、優勝に絡んでくる力はあるよ。
あえて弱点を探すとしたら、投手力ということになるやろうなあ。現時点で2桁勝利を確実に計算できるんは菅野だけやろう。
山口俊が抜けて、そこをどういう布陣でカバーしていくんか、というのがカギやろうなあ。
打線は強い。新外国人のパーラは、どちらかというとアベレージヒッターかな。左打者やけど、左投手を嫌がらん対応力があるように見えた。
素直でコンパクトなスイングやから、一発の怖さは感じないけど、東京ドームを本拠地とするチームだけに20本くらい打つ可能性はあるかもな。となると5番あたりに入れてポイントゲッターとして活躍する要素はあるよな。